この記事では、PMPを取得するためのだいたいのコストについてご紹介しましょう。いったい何円あれば取得できる試験なんでしょうか?
ぼんやりとPMPを取得したい方は、PMPに合格するために何円必要か、見当がつかないと思います。また、合格したら会社から奨励金が支払われる方は、幾らまでの投資なら、奨励金による利益が大きいのか、気になるかもしれません。
だいたい何円あればPMP試験に合格できるのか、簡単にまとめてみました。
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PMP試験に必要なコスト…研修と受験料
PMPはIPAの試験と違って、申し込んで受験料を支払えば誰でも受験できる試験ではありません。
35時間の公式研修を受講していて、かつ必要なプロマネ経歴を有する人が、申請書を提出して受理されて初めて受験できる資格です。
そのため、必要なコストはおもに2つです。
- 35時間の公式研修の受講料
- PMP試験の受験料
このほか、参考書を買ったり、勉強するために喫茶店に通ったり、遠方から試験会場に来るための交通費・宿泊費、などもあるかもしれないけれど、そこは割愛します。
35時間の公式研修の受講料
PMPを受験するためには、REPと呼ばれる公式研修プロバイダーが提供する研修を合計35時間受講する必要があります。教室で行われる普通の研修でも、イーラーニングでも構いません。
普通の研修の場合、4〜5日かけて「PMBOK概要とPMP試験対策」みたいな講義をやることが多くて、個人向けだと20万円くらいします。
会社勤めの方だと、同じようなサービスが企業向けに提供されていることがあるようで、会社の研修費なんかが使える場合は、自己負担0円で受けられるかもしれません。(日本企業だとこれが主流だと思います)
会社関係なく個人で安い研修を探している方は、イーラーニング一択です。
個人向けに提供されている格安イーラーニングだと、4〜5万円くらい出せば35時間相当のイーラーニングを受講できます。(ただ、あまり試験勉強にはならないので、自分で参考書を買って自習するのが必須です)
というわけで、研修受講料は4万〜20万円くらいです。
PMP試験の受験料
受験料はだいたい5〜6万円です。日本円ではなく、クレジットカードでアメリカドル($) 払いなので、為替相場によって変動します。最大で$555なので、だいたい6万円ぐらいです。
なお、受験料はPMIの有料会員になっておくと割引されるので、有料会員特典もふまえると断然PMIの有料会員になっておくことをおすすめします。
PMIに年会費を払わずにPMPだけ受験すると、$555です。でも、有料会員になった人は受験料が$405になります。年会費$139ドルとあわせて考えると、$11お得なんです。
表にするとこんな感じです。
PMI会員年会費 | PMP試験受験料 | 総額 | |
通常会員
(Registered Member) |
$0 | $555 | $555 |
PMI有料会員
(PMI Membership) |
$139
(手数料込み) |
$405 | $544 |
くわしくはこちらの記事をご覧ください。
というわけで、PMP試験の受験料は、PMIの有料会員になった場合が最安で、$544、だいたい6万円弱です。
なお、運悪く不合格だった場合、$400ほどで再受験できます。自信がない方は、初回合格できなかった場合を想定して、多めに予算を確保しておきましょう。
まとめ:PMPを受験するには最低10万円は必要
というわけで、安い研修を見つけられた場合で研修費用が4万円、受験料が為替にもよるけどだいたい6万円ということで、PMPを受ける場合、10万円は無いと厳しいよ、とお伝えしておきましょう。
自習する場合は、参考書も買っておく必要があります。朗報としては「PMP合格虎の巻」という4000円もしない参考書がすごく良くできているので、これをミッチリ勉強すれば大丈夫です。
会社から支給される合格奨励金が10万円程度だと、あんまりオイシイ資格ではないかもしれません。でも、PMP資格は案件の入札に必要だったり、転職する際の自分の価値が上がったり、もしかしたら給料増額交渉に使えたりと、その後の人生で重要な武器にできます。なので10万円は投資だと割り切って、ぜひチャレンジしてみてください。